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わたしは、野鳥の撮影のためだけに出掛けることは、ほとんどありません。  でも、ちょっと外に出た時、身近にかわいい野鳥たちの姿を見掛けることは結構多いものです。  日々の生活の中で生み出したちょっとした時間を活用し、そんな鳥との出会いに備えてカメラを携え、自然散策に出掛けます。  そして、馴染みの鳥たちとの出会いを気軽に写真で楽しむのです。  わたしにとって 「野鳥」 は、 「自然」 への道案内的な存在なのです。
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 雨降りの朝、雨宿りにもならないニセアカシヤの葉陰で、一羽の小雀が枝に止まって羽繕いをしていました。 身体はずぶ濡れです。 思わず、「おい、大丈夫かい?」 そんな声をかけたくなるような気持ちになってしまいます。


 

 

 


  イヤイヤ、わたしが思うほど小雀はヤワではなく、親鳥の庇護のもと、たくましく独り立ちして行くに違いありません。


 

 

 雀子のはや羽虱をふるひけり   (小林一茶)

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ギィーッというドアのきしむような鳴き声が聞こえ、コゲラがやってきました。 いつも見掛けるお気に入りの樹に移動して、わたしの目の前でドラミングを始めました。





 あるサイトによると、コゲラのドラミングは、1秒間に約25回だそうです。 さすがに、そんな速い動きは、カメラで写しとめることはできませんでした。 頭部だけが、ブレています。 ドラミングの後、「どうだ!」といわんばかりに、こちらに視線を送るような仕草を見せたのが何とも可愛い。





栂の芽のゆふべ明るく小啄木鳥をり   ( 平伍 )
 苔むした森、近くでミソサザイの賑やかな囀りがします。 いました! 小さな身体のどこからこの高らかな声が出るのだろうと思うような声で、囀り続けていました。 この小枝を離れても、しばらくすると再び同じ場所に姿を現します。 どうやらこの枯れ枝がお気に入りのソングポストでしょうか。



 

 

 しばらくすると、ハイカーが森の道を歩いてきた気配に、この場所から姿を消しました。 どこに行ったのか見失ってしまいましたので、諦めて歩き始めようとすると、すごい至近距離に突然姿を現しました。 慌ててカメラを向けてのこの一枚。折角のシャッターチャンスだというのに、ピントはどこに行ってしまったのでしょうか…。
 最近、こうした写真が多く、ピント恐怖症気味です。 素人写真とは言え、まだまだ修行を積まないといけません。
 


みそさざい声ひびく岩の滴れり   ( 春藻 )
 カッコウの鳴き声はよく聞きますが、その姿を見掛けることは案外少ないものです。 過日オオヨシキリを撮りに千曲川に出掛けた時、ニセアカシヤの枝にカッコウが飛んできました。
 距離が遠い上、葉が茂った暗い枝でした。 近寄ると逃げられる可能性がありましたので、証拠にと思い離れた所から撮影しました。 案の定、わたしの気配を感じたのか、すぐに枝から飛び立っていってしまいました。 ザックリトリミングした、まさに証拠写真です。





雲垂れて郭公これにひびかへり   ( 水原 秋桜子 )
カワラヒワが草藪の影から姿を現しました。 ちょっとピン甘の上ブレ写真ですが、どうやら藪を流れる水辺で水浴びをしたらしく、身体が濡れています。 時間が経って、木の枝に止まる頃は、凛々しい姿に戻りました。
 
 

 

 



虎雀鳴くさそはれ河原鶸が鳴く   ( 竹何寺 麻耶 )
  散策を楽しみにしていた昼休みでしたが、この日は生憎小雨が降っていました。 思いついて自動車のほとんど通らないたんぼ道を車でゆっくりと走ってみました。 小雀が雨に打たれながら身を膨らませて、フェンスに止まっています。



 車の中からだと少し位近づいても逃げません。 やがて一羽の大人のスズメがやってきました。 甘えるように羽を小刻みにふるわせます。
 多分この二羽は、親子スズメでしょう。 まるで、子どもの話を親鳥が聞いてあげているようにも見える、ほほえましい姿でした。







親雀仔雀松は花こぞる   (鬼灯)
 久しぶりに千曲川に行ってみました。 予想通りここもかしこもオオヨシキリの鳴き声が響き渡っています。 葦原やニセアカシヤの梢で、大声で囀るオオヨシキリ、本当に賑やかです。















葭切の鳴くにあしたの雲ひらく   ( 暁浪 )
 前日の雨も上がり、爽やかな空気感が広がる林の道。 まだ濡れた道路には、あちらこちらにたくさんの水たまりができています。 緑の葉が茂り薄暗い林道に5~6羽のエナガたちが、揃って水浴びに訪れました。
 身を隠す場所もなく余り近づけない上、新緑が茂った薄暗い林道、それでもエナガたちは、賑やかに羽をふるわせて、朝の晴れ間を楽しんでいるようでした。









五六羽は見えつつ柄長群れにけり   ( 木津 柳芽 )
 5月に戸隠高原を訪れた時、よく姿を見せてくれました。 残念ながらツーショットとまではいきませんでしたが、雄の姿を見掛けた時は、その周囲を注意深く観察すると、多くの場合雌の姿が近くにありました。 

 


 
 

 

 ヒタキの仲間の雌は、どれも目がクリッとしてかわいいです。 それにしても、雄は、黄色と黒でダンディーに決めていますが、それに比べると、雌は何とも地味ですねぇ。 その地味さがまた魅力かもしれませんが…。

 


黄鶲や青葉が埋むる沢の奥   (春藻)
 昨日は、梅雨の晴れ間と言おうか、久しぶりに晴天が戻ってきました。 雨に洗われた美しい新緑の中で、先ほどからウグイスが盛んに鳴いています。 黄緑の透けるような葉の間を透かすようにしてその姿を探すと…。 いました! ウグイスの方から葉の切れ間の枝に地味な色の姿を見せてくれました。
 ウグイスは、藪の中で生活することが多く、なかなか姿を見られないと言います。 確かにその通りかも知れませんが、結構こうして木の枝先などに止まって、囀ってくれることも多いものです。




 
 うまい具合にファインダーの中にウグイスの姿を収めた頃、お尻付近の羽が立ち、喉を膨らませ、再び囀りを始めました。 ウグイスが鳴く時は、こうしてお尻付近と喉のあたりの羽が立ったようになり、囀り始めがすぐ分かります。 この喉の膨らみは、いかにも 「鳴いています!」 といった感じがしておもしろい。


  


 そして、例の 「ホーホケキョ」 のワンフレーズが終わる頃に、喉の膨らみも引けてきて、前方に乗り出した身を引いていきます。 身を乗り出して喉を膨らませて囀り、一声ごとにぐっと乗り出していた身を引いてくる、この一連の動作を見るのも、また楽しいものです。

 

鶯の声の大きく静かさよ   ( 高浜 虚子 )
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