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わたしは、野鳥の撮影のためだけに出掛けることは、ほとんどありません。  でも、ちょっと外に出た時、身近にかわいい野鳥たちの姿を見掛けることは結構多いものです。  日々の生活の中で生み出したちょっとした時間を活用し、そんな鳥との出会いに備えてカメラを携え、自然散策に出掛けます。  そして、馴染みの鳥たちとの出会いを気軽に写真で楽しむのです。  わたしにとって 「野鳥」 は、 「自然」 への道案内的な存在なのです。
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 昨日は、梅雨の晴れ間と言おうか、久しぶりに晴天が戻ってきました。 雨に洗われた美しい新緑の中で、先ほどからウグイスが盛んに鳴いています。 黄緑の透けるような葉の間を透かすようにしてその姿を探すと…。 いました! ウグイスの方から葉の切れ間の枝に地味な色の姿を見せてくれました。
 ウグイスは、藪の中で生活することが多く、なかなか姿を見られないと言います。 確かにその通りかも知れませんが、結構こうして木の枝先などに止まって、囀ってくれることも多いものです。




 
 うまい具合にファインダーの中にウグイスの姿を収めた頃、お尻付近の羽が立ち、喉を膨らませ、再び囀りを始めました。 ウグイスが鳴く時は、こうしてお尻付近と喉のあたりの羽が立ったようになり、囀り始めがすぐ分かります。 この喉の膨らみは、いかにも 「鳴いています!」 といった感じがしておもしろい。


  


 そして、例の 「ホーホケキョ」 のワンフレーズが終わる頃に、喉の膨らみも引けてきて、前方に乗り出した身を引いていきます。 身を乗り出して喉を膨らませて囀り、一声ごとにぐっと乗り出していた身を引いてくる、この一連の動作を見るのも、また楽しいものです。

 

鶯の声の大きく静かさよ   ( 高浜 虚子 )
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 木の芽の状態を見ると分かるかと思いますが、これは十日ほど前に撮影したものです。 木の梢で、盛んにウグイスが美声を聞かせていました。 今では木の葉が随分伸びており、こうした撮影チャンスがめっきり減ってしまいました。
 新緑の爽やかさとは裏腹に、野鳥の姿を見付けたり、たとえ見付けたとしても全身を見られるように視野を確保するのが難しい時期に入りました。 

 





うぐひすの匂うがごときのど仏   ( 橋本 夢道 )
 いつも鳴き声はするが、なかなか姿が見えないウグイスですが、この時はウグイスの方から目の前に姿を現しました。 どうやら、すぐ近くにあった水飲み場にきたようです。
 予想もしない展開の上、余りにも近すぎたため撮影も随分慌ててしまいました。

IMGP9894.jpg

IMGP9897.jpg

うぐひすや障子にうつる水の紋   ( 永井 荷風 )
 前回掲載したウグイスのいた場所から10数メートルの木の枝で、ウグイスが囀っていました。 この距離ならば、きっと前回と同じ個体でしょう。 顔を空の方向に向け、一生懸命囀っています。 春先の鳴き方より随分歌が上手になって、美声が四方に広がっていました。





うぐひすの笠おとしたる椿哉    ( 芭 蕉 )
 毎日ウグイスの囀りが聞こえてきます。 声はよく聞こえるのですがなかなか姿を現してくれません。 昨日の昼の散策時、ようやく藤蔓の絡んだ小枝で囀る姿を見付けました。



 生憎ウグイスの体に架かるように藤ヅルがあり、余りいい写真になりませんでしたが、これは、この春の嬉しい 「初撮りウグイス」 です。



鶯の身をさかさまに初音かな    ( 其 角 )
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