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わたしは、野鳥の撮影のためだけに出掛けることは、ほとんどありません。  でも、ちょっと外に出た時、身近にかわいい野鳥たちの姿を見掛けることは結構多いものです。  日々の生活の中で生み出したちょっとした時間を活用し、そんな鳥との出会いに備えてカメラを携え、自然散策に出掛けます。  そして、馴染みの鳥たちとの出会いを気軽に写真で楽しむのです。  わたしにとって 「野鳥」 は、 「自然」 への道案内的な存在なのです。
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 台風が各地にたくさんの爪痕を残し去っていき、再び秋の青空が戻ってきました。
 電線にとまっていたムクドリが、下を通る人影に気づいて、一斉に晴れ渡った青空に向かい飛び立っていきます。





雨止んでまた椋鳥の並びけり   ( 板谷 小萩 )
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 朝の散策の時には、まず間違いなくムクドリの群れに遭遇します。 何十羽というムクドリの群れは、なんともはや賑やかなことです。

 


椋鳥の騒ぎをくぐりポストまで   ( 井ケ田 杞夏 )
 最近は、ムクドリが数十羽の群れをなして飛び回っているのが非常に目に付くようになりました。 この群れに出会った時は、本当に賑やかなものです。



 下に降りてきた時にその群れを見ると、大部分のムクドリたちはまだ羽の色が淡いグレーがかった色をしており、今年巣立ったばかりの幼鳥のように思われます。 そんなたくさんの幼鳥の中に、明らかに成鳥と思われるものも混じっています。 そして、そのうちの何羽かは口に虫をくわえていることが多いのです。



 ことによったら、この群れは、巣立ち後まだ日の浅い幼鳥を養っているたくさんの家族が寄り集まって、群れを形成しているのではないだろうか。 足にリンクを付け個体識別し、調べてみたらおもしろいかも知れない。


椋鳥の群翔けあふち風をおとす   ( 木津 柳芽 )
 屋根に設置されたTVアンテナにムクドリが飛来してとまりました。 ひとしきりトッと美声とは言い難い濁った声を聞かせた後、羽づくろいも始めました。 それにしても、野鳥に人工的な建造物は余り似合わないものです。
 最近は巣作りまで、建造物に頼る向きもあるようですが、矢張り野鳥の生活圏は、自然物がよく似合うのではないかと思うのですが…。 これは、私の一方的な感傷に過ぎないことですが…。

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   椋鳥の空にまとまりおしわたる   (木津柳芽)
 冬の間は、夕方近くなるとムクドリが大きな群れになって集まり、近くの竹藪でねぐらをとっていました。 電線上に5~6羽のムクドリの姿が見られましたが、最近は、群れの数がすっかり小さくなり、数羽ずつの群れになってきています。
 


椋鳥や分かれて戻る二羽三羽   ( 鈴木 花蓑 )
 スズメ同様身近によく見られる鳥ですが、派手な色でないので、群れでいないときには余りわたし達の注意を引きません。 それぞれが何か遠くを見つめている感じですが、その視線の先には何があるんでしょうかねぇ。 





はてしなき野末に見えて椋鳥わたる   ( 鈴木 花蓑 )
 農耕地や市街地でよく見掛けます。 この日も十数羽の群れになって現れ、畑のあちこちで、くちばしを土に差しいれ、昆虫の幼虫などをさがしていました。
 普段はこの鳥を見掛けても、なかなかシャッターに指が伸びないのですが、珍しく畑に放置されたキャベツの上で、遠くを眺める姿が様になっていたので、パチリとやりました。





人われを椋鳥と呼ぶ諾はむ   (富女風生)


 晴れ渡り明るい日差しが降り注ぐ。 頬に当たる風は暖かく、そっと撫でるように吹き抜けていく。 見上げると、頬あたりの白っぽい若鳥と見られるムクドリと成鳥のムクドリの二羽が仲良く電線に留まっている。
 たまに突風のように吹く風にあおられ、不安定な電線上で体のバランスを賢明にとっている。 背中から受ける勢いのある風で羽が逆立つように上を向くこともある。

むく鳥の声聞きつけし林哉    ( 正岡子規 )
 公園脇の畑にかなりの数のムクドリが盛んに餌を求めて歩き回っていた。 黄色い嘴と黄色い足で、一度見たら印象に残る鳥だ。 

餌をついばむムクドリ

 非繁殖期にはこうして群れで生活し、街路樹や竹藪などに数百から時には数万羽もの集団ねぐらを形成することがある。 昔、数万羽の大きな群れの塒入りを見たことがあるが、鳥肌が立つ程壮観な眺めだった。
 このムクドリたちは、まだ群れ生活をしているようだが、中には下のような若鳥も混じっていた。

ムクドリの若鳥

 余談になるが、子どもの頃 「ゴムパチンコ」 で色々なものを狙っては霧中になって遊んだ時期があった。 鳥に向かって打ったこともあったが、もちろん当たるはずもなかった。 ところが、その時は夕方になってムクドリが、たくさんの群れで移動していたので、偶然に本当に偶然に一羽のムクドリに当たってしまった。 他の鳥たちが一斉に逃げたのに、一羽だけが桑の枝にしがみついたままでいたのだ。
 多分脳しんとうでも起こしたのであろう。 気の毒なことにこのムクドリは、その日から数ヶ月間、好奇心旺盛なわたしに飼育されることになった。(本当は個人で飼うには「許可」が必要)  随分長い間飼っていたように記憶しているが、この鳥が死亡し、とても悲しい思いをしてからは、いっさい野生動物は飼わないと子ども心に自分に言い聞かせたのを覚えている。
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