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わたしは、野鳥の撮影のためだけに出掛けることは、ほとんどありません。  でも、ちょっと外に出た時、身近にかわいい野鳥たちの姿を見掛けることは結構多いものです。  日々の生活の中で生み出したちょっとした時間を活用し、そんな鳥との出会いに備えてカメラを携え、自然散策に出掛けます。  そして、馴染みの鳥たちとの出会いを気軽に写真で楽しむのです。  わたしにとって 「野鳥」 は、 「自然」 への道案内的な存在なのです。
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 屋根に設置されたTVアンテナにムクドリが飛来してとまりました。 ひとしきりトッと美声とは言い難い濁った声を聞かせた後、羽づくろいも始めました。 それにしても、野鳥に人工的な建造物は余り似合わないものです。
 最近は巣作りまで、建造物に頼る向きもあるようですが、矢張り野鳥の生活圏は、自然物がよく似合うのではないかと思うのですが…。 これは、私の一方的な感傷に過ぎないことですが…。

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   椋鳥の空にまとまりおしわたる   (木津柳芽)
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 ヤマガラが濁った声で頭上で鳴いていましたが、撮影しながらそのままSDカードの中に埋もれていました。 もう木の芽も萌芽し始めていますが、せっかくのモデルですので、ちょっと登場してもらいました。

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山がらの薄をのぼる手際かな   ( 正岡 子規  )
 冬鳥が少なくなり、繁殖期に入ってから、めっきり野鳥たちの撮影チャンスが少なくなってしまいました。 たった30分ほどの散策中の撮影ですから、空振りなんていう日も時にはあります。 この日も半ば諦めかけて帰り始めた時、気の毒に思ったのか、モズの方からやって来てくれました。 「これでいいかい…。」 そんなことを言いたげです。
 






春鵙の陽に啼き寂ぶる深山寺 ( 伊藤 操 )
 4月に入って繁殖活動を始めた野鳥が増え、鳥達の鳴き声が聞こえ、巣材や雛の餌にする虫を口いっぱいにくわえた野鳥をよく見掛けるようになりました。
 林の中を散策すると、あちらこちらで、ツピーツピーツピー…というシジュウカラの囀りが響いています。 この日も目の前の枝で、シジュウカラが盛んに鳴いていました。







四十雀のつれ渡りつつ鳴きにけり    ( 原 石鼎 )

 散策道の草の中でキセキレイがなにやら盛んに何かつついています。 いつもなら、ツツッと移動して逃げていくキセキレイですが、なかなかその場を去ろうとしません。
 頭を地面から上げた時、その訳が分かりました。 こんなご馳走を目の前にして立ち去る手はありません。 

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四万十川源流つつつつと黄鶺鴒   ( 篠崎 圭介 ) 

 毎日散策している道脇の林には、所々に巣箱が架けられています。 子どもたちが造ったものもあるらしく、時々氏名が記されている巣箱を見掛けることもあります。 先週、この巣箱の内の一つである今年新しく架けられた巣箱に二羽のシジュウカラが訪れ、盛んに中を覗き込んでいました。

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 どうやらこの巣箱が気に入ったらしく、昨日通りがかりに見上げてみると、ちょっと開き加減の巣箱の側面の板の隙間からこけの巣材が見えました。
 産卵をし、育雛に入るのはいつ頃か、邪魔にならぬよう遠くから見守っていきたいと思います。 また一つ、散策の楽しみが増えました。





少年の影克明に四十雀   ( 飯田 龍太 )
 春の訪れと共に一斉に草木の花が咲き始めました。 用水路沿いの散策路脇にレンギョウの黄色い花が鮮やかです。 その花の中に埋まるようにして、ヒヨドリが一羽休んでいました。





 日頃は一見乱暴そうなヒヨドリも、こうして花の中にいると不思議とよく似合い、乱暴者のイメージが薄れていきます。





春の鵯八方芽木の明るさに   ( 斉藤 由紀 )
 今まで冬枯れ状態で寂しかった林の木々も芽吹きが始まりました。 そんな若芽がのぞいた木の枝にジョウビタキの雌がやってきて、相変わらずの可愛い目つきで、私の方を見つめてくれました。









じやうびたき居るや岡べの五六軒   ( 木津 柳芽 )
 このところの暖かさにアンズの開花が一気に進み、満開の時を迎えました。 そんな季節を迎えて毎日アンズ畑を訪れるようになったのがヒヨドリです。 花から花へ、「ピィーヨ、ピィヨ」と鳴きながら移動していきます。
 





 時には、花を食い散らすこともあるようですが、この時は一心に花の蜜を吸っていました。 きっとアンズの蜜は、ヒヨドリの大好物なんでしょう。







踏切よりすぐ鵯の森に入る   ( 大野 林火 )
 もう何度目だろうか…。 またカケスの鳴き声が聞こえます。 今までもこうしてカケスの声を聞いたり姿を見掛けても、なかなか撮影チャンスには恵まれませんでした。
 ちょっと遠目の木の枝が密集した木に止まっている姿を発見し、ようやくのことに枝のわずかな隙間をぬって撮影をすることができました。 今年、初登場です。





どこまでも林のすけて懸巣鳴く   ( あべ はこべ )
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